株式会社リコー(東証プライム)の先端技術研究所Human Digital Twin研究センター様が研究開発を進めている「ガス・においセンシング」の基礎研究の素材として、ベトナム産、カリマンタン産、ジャヤプラヤ産の沈香サンプルをご提供させて頂きました。
同社では、「なんとなくいつもと違うニオイがする」を見える化する嗅覚情報のデジタル化を進めており、同技術は第7回デジタルオルファクション国際会議にてDOS Best Demonstration Award 2022も受賞されています。
沈香は、野生原木(ジンチョウゲ科)の10%未満しか生成しないと言われています。しかも、その生成状況は原木の外見からは判別出来ず、残念ながら伐採するしか生成状況を確認する術がありません。つまり約90%は不要な伐採になっています。
もし、リコー社の「ガス・においセンシング」技術によって、伐採する前に沈香の生成状況を「香り」で判別できるようになれば、不要な伐採を予防できるかもしれません。不要な伐採を未然に防ぎつつ、沈香で生計をたてる原地住民の生活も守れる技術が生まれる事を願っています。
自然と人間のより良い共生社会になりますように。